奨学会概要

設立趣意書(昭和48年2月)

 一国の経済発展を左右する産業の興隆の如何は、その基盤となってこれを支えるその国の科学技術水準の高さによって決定されると言うことができます。 私ども多年医薬品の生産に従事して参りましたが、この業界におきましても、進展する時代の要請に即応してゆくためには、それに最も適した経営、生産両面にわたる新技術の開発が絶えず行われなければならず、また、関連産業の技術革新も不可欠の要件となっておりますが、このことは、心意人間の英知と努力のいかにかかっているわけであります。

 佐藤幸吉氏は、かねてからこのことに思いを至し、このため、次代を担う青年が学校教育において体系的な学問をしっかりと身に付けることがいかに大切であるかを痛感いたしておりまして、特に向学心に燃える有為の青少年が、経済的な事情によりその修学を断念せざるを得ないという事実が今日においてもなお見聞されるということにつきましては、何としてもこれ等有為の人材を援護、激励してこれ等の人々が安んじて学習に専念できるようにと考え、そのための資金の一助として私財の一部を提供する旨の申出があり、これを私どもが検討しました結果、ここに奨学会の新規設立を決定するに至った次第でございます。

この度、私どもが計画いたしました案 −主として学生、生徒に対する奨学金の援護と、学術研究者に対する助成− の最も中心となる事項は次の通りであります。


  1. 高等学校、高等専門学校、大学または大学院の学生、生徒で志操堅固、学業優秀、身体強健でありながら経済的理由により修学困難な者に対して、奨学援護を行い、将来社会に貢献しうる有用な自在を育成する。
  2. 主として、産業科学技術に関する調査、研究に従事する者で、その内容が科学技術の振興に寄与すると認められるものであるに拘らず、経済的理由でその作業の継続が困難な者に対して、その目的を実現させる。

 かくすることによりまして、所期の目的が不完全ながらも達成されますならば、わが国科学水準の向上に極めて微力ではございますが、聊かの協力を為し得るものと念願して、ここに公益財団法人佐藤奨学会を設立する所以であります。


名称 公益財団法人 佐藤奨学会
所在地 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー10F
電話 03-3501-5143
FAX 03-3501-2301
役員
理事長
佐藤 誠一
理事
6名
監事
2名